渋谷系概論序説その2
#ボカロ丼公式渋谷系コンピ(仮)参考資料集
渋谷系の代表として必ず名前があがるのがフリッパーズギターとピチカートファイブだが、前者が80年代後期に英国のインディーズを中心に興隆したネオアコ(ネオアコースティック=アズテックカメラやペイルファウンテンズ、ヘアカット100などが代表)を起源とするギタポなのはわかりやすいとして、後者はモータウンっぽい甘ソウルだったりサントラやジャズだったりをサンプリングベースでカットアップし、ハウスなどのリズムとコラージュするスタイル(後のビッグビートにも近い)だったりと、その音楽性は元々幅広い。
また、前者のメンバーだったオザケンが大ブレイクするきっかけとなった「今夜はブギーバック」(事実上渋谷系的な音楽の世間一般的における認知が始まるのはここから)はスチャダラパーとのコラボだったこともあり、LBネイションなどのヒップホップ系も渋谷系に含まれるる。さらにスチャダラからの人脈的、イメージ的なつながりから(世間の認知として「ポンキッキーズ」で共演したのは大きい)電気グルーヴなどのテクノ系アーティストもそこに含まれることもあった。