70年代以降の日本の歌謡曲のサウンドの変化(1
それまでの戦後日本の歌謡曲・ポップスの主な担い手は戦前からのレコード会社専属の作曲家(今朝ドラ「エール」でやってるような話に出てくる人々。古賀政男、古関裕而、服部良一、戦後組だと吉田正、遠藤実といった面々)と、戦後の進駐軍廻りを由来とするジャズやカントリー、ラテンなどの出身の人々(ワタナベプロなど)やテレビ局の草創期に活動しはじめた作曲家(中村八大、宮川泰、いずみたく、すぎやまこういち、浜口庫之助など)だったが、GSブームの終焉を境に、70年代に入るとビートルズブーム以降のロック・フォーク由来のミュージシャンが歌謡曲の世界に進出し、音の傾向(コード進行やサウンドプロダクション)が変わっていったのだと思う。