アマチュアの場合の「辞める」は、所有機材一式をすべて手放すことじゃないですかね?
なんというか、アマチュアの場合は、持っている「技術」で稼いでるわけでではなくて、使っている「道具」にお金を支払いつづけているんですよね。
でも、お金を使ってる本人は、そこに気づかないんです。自分は、プロではないけどセミプロレベルだと思っている。少なくとも、素人ではないと思っている。
アマチュアには、アマチュア特有の、物凄い甘さと自惚れがあるんです。これは、ボカロ丼に対する批判ではないです。趣味全般がそういうものなんです。ゴルフでもカヌーでも、なんでもそうです。
趣味とは夢を見ることなんですよ。「自分はプロではないけど、プロに近い存在だ」と思うことで、自分に自信が持てたり、毎日が楽しくなったりする。そういう「遊び」なんですよ。それでいいんです。
しかし「アマチュアを辞める」というのは、この心理トリックに気づいてしまったということです。これは結構、重い意味があります。良い方向に向かうこともあるでしょうし、投げやりになって、酒や風俗に溺れることもあるかもしれません。
重い話ですよ。