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まきエルさまの御手になる刺繍が尊いので 

外の喧騒は、裁判の判決読み上げをまたやっているのだろう。夜明け直後と、午前の半ば、正午、午後半ばに夕暮れ。
肝心の被告が獄に繋がれた欠席裁判だというのに、有罪の告知だけは賑やかな茶番。
茶番であっても、彼らは僕にきかせたいのだ。
「彼は罪びとなり。彼の罪は異邦異教の者と通じたことであり、」
いいや。
「土地と民を惑わした」
いいや。僕は間違っていない。
そして広場で配られる麺麭と肉。違法と言いながら、収穫物だけはたらふく食うのか。
僕の処刑される朝、ドルイド達は自らを樫の木に埋める。生命の輪を、ひとの手でゆがめないためだと、言っていた。生きていてほしかったのに。
ああ、星だけは綺麗だ。(という話をもっと長く書きます予定)

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