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【美術】アニメ夜話 パト2 

また、見てしまった。

今回は1とセットで見たので、最後、松井警部が「なぜ自決しなかった」と問う場面がより印象的になった(1は冒頭で自決しますのでね)。

これ、冷静に考えると“奇抜”な考え方だと思うんだけど、つまり「これだけの事件を起こしたのなら自決すべきだ」という考え方は、ま、普通じゃないんだけど、これ、1993年の時代に、それなりに常識がついてると“奇抜”であることは理解しつつも「そうだな」と思える巧妙な演出だ。つまり、この映画で描かれた事件に三島由紀夫の事件の第2幕を想像してしまうから「そうだな」と思う。

松井警部もそう思って言ったのかもしれない。けれど、三島由紀夫の行動は、彼の小説の文学性に付加価値を与えた程度に過ぎないというのが、歴史だと思う。

その歴史をふまえたうえると、柘植行人にしてみれえば、松井警部の言葉は「モニター越しの歴史観の焼き増し」みたいなものであり、荒川が代弁した柘植行人の思想について、より地盤を固めるもののような気がしたが、明確な感想は言葉に出来ない。

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