【国語】エッセイ 公理の価値
「公理」というのは数学の概念だが、数学者曰く「公理というのは証明するものでも信じるものでもない」という。ある公理xというのは採用するかしないかである。
映画ファンの多くにとって「映画というのはひとつの表現形態である」という命題は公理ではなく信じる対象である。だから、映画というコンテンツに対して、良くも悪くもこだわりを持って語れる。
それは「公理である」という概念を持っていないから信じる以外にないのかもしれない。
「公理」という概念を知ることで「ある公理を採用して議論をすすめる」という柔軟な視点が持てるように思う。