敷地の中央の吹き抜けの下にあり、白いタイルがまばゆいの催事場。
その一角は毎年6月■■日から2日間だけ必ず「改装工事」と称して、テントのように幕と衝立で覆われていた。
表向きでは定期的な設備点検とされているが、実際は床のタイルの張替えを行っている、という。
というのも、■■日になるとその一帯の白いタイルだけが赤黒く変色してしまい、あらゆる手段を用いても落とすことが出来なくなってしまうそうで、その交換を行っているとのことだ。
奇妙なことに、同日中にタイルを交換すると、すぐに同じような変色を起こしてしまうため、異変が発生しない翌日に交換作業を行うのが通例になっている。