実際現地に行って確認すると面白い。10分いるだけで多数のバスが出入りする様は、バスタ新宿のようなバスターミナルを彷彿させる。つまり、それだけの台数…企業数が動いているのだ。割かれた費用の正確な数字が分からなくとも、現実を見れば圧倒されるはずである。これも一つの経済効果なのだ。
とはいえ、この費用の殆どは国又は都の税金であるし、僕らの税金が使われているのは間違いない。つまり、海外からの浮いたお金ではなく、大元を辿れば僕らのお金が使われているので、廻り回って国民に舞い戻っただけなのだ。
ならば、五輪をキャンセルすればよかったのではないかと思うかもしれない。しかし、五輪をキャンセルすると、違約金をIOCに払わねばならないため、その違約金を払うよりも、東京五輪を開催した方が損はしないと考えたのだ。
命と金を天秤にかけるなと声を大にしたい。
東京五輪云々の話については賛否分かれているが、やってみないと分からないって言う感覚でやっているのは凄くよくわかる。
事実、今僕らは目に見えない微生物と戦っている。その微生物に抗う手段が「マスク」「手洗いうがい」が最も効果的と言われているが、それでも100%防ぐ事は不可能。まして、東京五輪やって何の成果が出ているのかと言われたら、選手達のメダルラッシュくらい。無観客開催であるが故、経済効果など微塵もならず、野次馬も多数いるし、感染拡大も止められない。正直、やはり東京五輪はやらない方が良かったのではないかと本気で思う。
無論、五輪と政治は切り離して考えるべきものなので、この考え自体おかしな話なのだが、それでも「風が吹けば桶屋が儲かる」との言葉通り、メダルラッシュ以外にも思わぬところで経済的に救われた業界も存在するのも確かなのだ。
その一つが、観光貸切バス運行を主に行うバス会社だ。
今、若洲付近や築地付近には、北は旭川、南は那覇までと、日本全国のバス会社が集結し、五輪選手団並びに関係者輸送を行っている。ここに多額の費用が割かれているのだ。どれだけの費用が割かれたかはわからない。
Twitter:@hachune309