政治的って観点はおもしろいけど非常にむずかしいですね。
たとえばロシアアヴァンギャルドはソ連の政治性が反映された音楽であるかのように言われていますが、実際には初期のソ連共産党に「弾圧・否定」されていた音楽です。ところが大戦終結後に西側に流出したこれらの音楽が圧倒的評価を得ると、ソ連は手のひらを返して「これが共産主義を代表する音楽だ」とぶち上げた……
たぶん政治性と音楽ってのは、修正主義的に後付された評価から逃れられない宿命にあるので、音楽それ自体のスタッツとして考えるのは難しいのではないかと思います。