私が今、思い悩んでいるのは…。いえ、「悩んでいる」と書くとボカロPによくいそうな鬱病患者みたいなのでやめましょう。
単純に、試行錯誤しているのは「ボカロPとは何か」ということです。
音楽をやっているようで楽器なんて全くできないし、絵を描いているようでヘタクソで。それでも何か自分を一流の芸術家だと勘違いしているのがボカロPであり、その一員の中に私がいるとすれば、それはとても悲しいことです。これは修正されなくてはいけない。
若い子はいいんです、勘違いしても。でも、私の年齢ではそれは許されない。
自分に対しては厳しくありたいと思う一方、芸術は自由であり、下手くそでも全然良いと思ってもいます。ましてや趣味ならば。
そういう色々な矛盾する考えを整理した上で、ボカロを使った音楽で、世の中に問いを発していきたい。
おそらく、95パーセントぐらいは、目指しているものや考えていることは一緒なんですよ。しかし、残り5パーセントのところで、非常に大きな溝がある。いや、これは分断の溝なのではなく、自分の城を守るための堀なのかもしれません。