>資本主義が人々に内面化
ペタさんの話は行きすぎじゃないですかね?
例えば、ボカロ曲で利益を出そうとしてる人って、ほとんどいないと思うんです。そういう意味では、資本主義じゃないんです。
でも、不思議なことに「再生数」は、誰でも凄くこだわるんですよ。お金を払ってでも再生数を増やしたい。
このあたりの「お金にはこだわらないんだけど、お金ではない別の数字にはこだわる」みたいなのが、ヲタの美学、あるいは「病気」として表層化したのが、2000~2020。
それで「お金があっても幸せにはなれない」っていう話と同じ次元で、そろそろ「ヲタになっても幸せになれない」という話が持ち上がってきて。
「じゃあ、人間にとって真の幸せってなんだろう?」って考え始めるのが次のセクションですよね。
今ある価値感や生き方に絶望して、次の生き方を模索する。こういう流れが20年スパンであるのではないかと。
それで、この「個人の幸せの模索」と「企業・社会、資本主義の可能性」は、いくらか重なる部分はあるにせよ、原理的には、全く別の話だと思うんです。