聖書の読解なら任せてください。なにせメグデスは宗教団体ですから。そしてなんと、ミッキーさんは大学でキリスト教学を専攻しているのです。
それでですね、トモキさん。聖書の読解において、非常に重要なポイントがあるんです。旧約、新訳いずれにおいても、凄く重要なポイントです。素人はここをついつい見落としてしまう。
いいですか、聖書はファンタジーです。率直に言えば全てフィクションです。しかし、キリスト教というのは「嘘を、あたかも真実であるかのように伝える」ところがミソなのです。サンタクロースがそうでしょう。嘘だけど、それを嘘とは誰も言わないんです。サンタクロースがいるんです。
じゃあ、キリスト教は嘘かというと、そうではなくて「教え」は真実なんです。つまり中国の故事と同じなんです。故事はファンタジーですよね?龍の絵に目を描いたら空を飛んでいったというのは嘘ですよね?でも、伝えたい哲学は正しいですよね?聖書も同じなんです。
それで旧約聖書というのはバージョンが古いので、ところどころ荒いんです。嘘だ、矛盾だと、すぐ突っ込める箇所が沢山ある。でも、そこは本質じゃないんです。教えが重要なんです。