俺はこの世界を異世界だと割り切ることにした。スキルなんてものがあるのだから、間違いなく元いた世界じゃない。一度割り切ってしまえば楽なものだ。
ホーム画面をみるといくつかのアイコンが並んでいる。
「このへんは、同じ……なのか?」
とはいえ、全く見たことのないアイコンばかりだ。しかも数が少ない。っと、「電話」のアイコンがある。
これは、もしかするともしかするのではと思い早速押してみる。
……………
連絡先は登録されていません。
……………
分かってたよ、分かっていたさ。元の世界にいた時でさえ、連絡先なんて数名しかなかった上に今時はL◯NEだからな。電話番号や連絡先なんて入ってなくて当然さ。
悔しくなんてない。
気を取り直して次だ。
このアイコンはなんだ?
アイコンの中にはダンボールの箱のような絵が描かれている。
「よし、何か起こってくれよ」
……………
アイテムボックス(1502/♾)
ドイルの契約書 1
白紙の契約書 1500
封印の鍵 1
……………
俄然、ファンタジー感が増した。