でも、運営が言うってことは本当にありうるわけだ。ここは恩恵にあずかるしかない。
「分かりました。ミコエルさんのスキルと能力、お借りします!」
「どうぞ、どうぞ〜。」
語尾に音符でもつきそうなくらいの軽さで大天使からの許可が下りた。
「では、いきます。」
アイテムボックスを開き、ドイルの契約書を使用する。
…………
ドイルの契約書の起動を確認しました。
スキル"トランスモーフ"を起動します。
……………
タブレットの画面が光を放つ。
…………
スキル"トランスモーフ"が発動されました。
対象を選んでください。
▶︎大天使ミコエル
運営神TOMOKI++
……………
TOMOKI++さん、運営神なのか。
ここでミコエルを選べばいいんだな。
…………
対象が選択されました。
白紙の契約書を使用します。
白紙の契約書は"大天使ミコエルの契約書"になりました。
……………
タブレットの光が収まる。
「成功したみたいだね。ミコエルくん、何か異常はあるかい?」
TOMOKI++さんの声が響いた。