これは、人間の持ってていい力じゃなくないか?
いっそ、俺もミコエル教に入信した方がいいのでは?
いきなり崇拝の対象に会ってしまったら、入信しても仕方がないのではない。それに、可愛いは正義だ。
しかし、向こうに行ったらミコエル教のことは優先的に情報を集めておかないといけないな。
「さて、ドイルくんへの案内はこんなところかな?ミコエルくんもそろそろ移動しないと、まきのくんが呼んでいたよ。」
「まきエルが?なんだろ〜?」
「それは本人に聞いてくれ。先ほどから熱心にミコエルくんを探しているよ。」
またしてもどこかで聞いた名前だ。
確か、ボカロ丼では、"フミトさん"やミコエルと合作をしていた人だ。エターナル?エトワール?……タイトルが思い出せないが、いつか会うことになるかもしれないな。
「じゃあ、ドイルさん。ハザマノセカイの出口はここから少し先に行ったところに作っておくので、"レミルメリカ"を楽しんでくださいね。何かあったらいつでもお呼びください。」
天使の笑顔だ。いや、天使なのだが。
「ありがとう。あまり迷惑をかけないように気をつけるよ。」