大天使ミコエル、運営神TOMOKI++
2人の契約書を入手した俺は、タブレットを片手にハザマノセカイの出口の前に立つ。
ミコエルの言った通り、少し歩いた場所に灰色の石のようなもので作られたドアが立っていた。
ちなみに、『子どもでもよくわかる魔法』はもう使っておいた。使い切りと書かれていた通り、一度使うとなくなるらしい。
こちらの世界にはどうやら便利な魔法があるらしく"本の内容をまとめて頭の中に入れて読んだことにできる"らしい。
おかげで時間をかけることなく、魔法の基礎を身につけることができた。
"メッセージ"などの基本的な魔法はこれで使えるようになったはずだ。
地球にいた時にこの魔法があれば最高だったんだけどな……
「しかし。まさかあんな大金が振り込まれているとは、TOMOKI++さんは俺に何をさせるつもりなんだ。」
ボカロ丼なら「タダより高いものはないのです」って言われそうだ。
さて、どうやらこの先が"レミルメリカ"につながっているらしい。
う〜ん、このドアみたいなのどこかで見たことあるぞ。どこだったか思い出せないけど。