アナザーストーリー side セレスティア9
他の国からも自由に入学を許可しているため、学園は障壁やセキュリティにも力を入れ、安全面では軍や王宮にすら引けを取らない。それでも、四天王が噂通りの者たちなら既存の防備では不安そのものである。
「何か学園への安全対策はできるか?kentax、泡麦ひえ。」
ぐへへPの問いかけに2人は答える。
「学園は軍事不介入のため、我が剣闘師団を送り込み守ると言うわけにはいかんな。」
「それならkentaxさん、うちの魔法師団にもいますが、若者を学園に入れてみるのはいかがでしょう?」
泡麦ひえが提案する。
「たしかにうちにも若いのはいたはずだが、剣も知らない子どものお守りなんてまっぴらだろうさ。」
kentaxはどうやら反対の様だ。貴重な戦力を学園に投入することへの反感も感じられる。
「それでは、学園には、私が人員を手配しよう。」
名乗りを上げたのはクリスエスだ。
「若者は国の宝。とは言え、これだけの脅威があるときに国の戦力を削ぐことは好ましくない。ならば、私の力を使えば、情報も集められよう。」