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「でも、さっきの椅子は少なくとも1年後まで壊れないってことですよね?」

ノートに書かれているならそういうことになるのだろう。

「そうですね。ノートに描かれると、その通りになりますから。」

タダトモさんは、マグカップが壊れるのが不思議そうだ。
はなぽさんのクラフトとは言え、自分のマグカップが壊れるんだから当然か。
1時間で何が起こるのか待って見るしかない。
待てよ?もう少し時間の感覚を短くすればいつ壊れるのか特定でき……

そう言ってみようと思った時、はなぽさんが会話に入ってきた。

「ひとまず、スキルの紹介は終わりましたかな?では、少しだけセレスティアの話を、と言いたいところなんですが、私、これから一度、王都に戻ららなければならないんですよ。」

はなぽさんは、こちらが話している間に礼拝堂の椅子の修復を終えていた。

仕事が早い。

「はなぽさんが戻るなら、僕も一度戻ります。」

どうやら王都に移動しながら話を聞くことになりそうだ。

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