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アナザーストーリー:首都への道程(序)2 

夕食は鹿肉のフルコースだった。
でも、同じ食卓を囲む者は誰もいない。
いつからだろう、家族で食卓を囲まなくなったのは。

その日の夜、ユーリは使用人たち見送られながら家を経った。

学園が始まるまでには、まだしばらく時間があるそうだが、早くセレスティアでの生活に慣れるようにと父が予定を早めたと言っていた。

セレスティアの首都"クロスフェード"。
ファンド王が治める地。
そこにある学園は、あらゆる身分の者たちが暮らす場所だと聞く。
セレスティアは自然に囲まれた豊かな大地。

私の住むリッカは、プロムナードの属国。
かつての戦争の時に占領され、国としての対面は保っているものの、国の政策のほとんどはプロムナードの言いなりだ。

セレスティアは友好的な国だと人はいう。

それでも関係ない。
楽しいことなど何もない。
ユーリはこれからの生活に何も期待していなかった。

ユーリのセレスティア到着まであと2週間程である。

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