ミコエル神殿を出ると、はなぽ、タダトモ、ドイルの3名の目の前にはセレスティア草原が広がっていた。
ドイルはマップとサーチを使うためタブレットを取り出す。
「おや?それは?」
はなぽさんがタブレットを見た。
「これは僕の魔道具ですよ。」
嘘は言ってない。ミコエルから貰ったことは当然黙っておくけど。
「あれだけの魔法が使えるなら、ドイルさんのスキルはきっと攻撃系ですね。」
そうか、はなぽさんやタダトモさんには、俺のスキルのことは話してないんだった。
これ以上、嘘をつくのは気がひけるが、"トランスモーフ"なんてレアスキルの話をするのもリスクが高い気がする。あれ?でも、ステータスを見れば分かるんじゃ?
「タダトモさん、ステータスを見たら分かるんじゃないですか?」
ステータスが見れているなら、スキルも分かっているだろう。
「えっと、ステ?なんですか?」
おっと。通じてないだって。
まさか、ステータスは誰でも見れるものじゃないのか?
「い、いえ、スキルは攻撃系ですよ。このタブレットを使ってバーッとですね。」
必死の弁解を試みる。