はなぽさん、さらっと嘘をついたぞ、今。
はなぽさんがこちらを見て軽く笑う。
「いきなりやってきて、不躾なお願いですが、よろしくお願いします。」
俺も頭を下げる。
「仕方ねえ。2人送るも3人送るも同じだ。準備するから、ちょっと待ってな。」
どうやら転移させてくれるようだ。
「隊長さんは口調は厳しいけどいい人ですから。」
なんかタダトモさんがフォローに回っている。俺は別に厳しいとも思ってないけど、どうしたんだろう?こんな得体の知れないやつが突然やってきたら疑うだろうし。
あれ?そういえば、俺って転生して来てから見た目どうなってるんだ?服装はなんか転生した時に、どこかの魔法学校みたいなローブにいつのまにか着替えていたから気にしてなかったけど。
実年齢は会社に勤務してたことがあるし、25歳だ。でも、どうにもタダトモさんの話し方からすると、かなり近い年齢のように思われているんじゃないだろうか。ボカロ丼にいたときと同じ年齢なら、タダトモさんはまだ学生のはずだ。
「えっと、はなぽさん、タダトモさん、俺のこと何歳くらいに見えてます?」