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アナザーストーリー:招かれざる客8 

「本を傷つけることを司書の私が許すとでも?」

周辺に散ったはずの雷がなぜか切身魚の方へと集まっていく。

「ちっ、何をした。」

夕立Pの言葉に切身魚は手の中にある小さな塔のようなアイテムを見せる。

「雷の魔法を集め、閉じ込める魔道具"避雷針"です。図書館には色々とございますので。」

スキルじゃなかったのか。夕立Pが驚いた様子を見せると、切身魚はそのまま続ける。

「すでにスキルは発動しておりますよ。」

その言葉と同時に夕立Pの周囲が淡く光る。
いつのまにか、夕立Pの足元は何かの液体で濡れていた。

「その液体はすぐに気化しますので大切な本が汚れることはありません。そして、この図書館の中で私が敗れることはない。」

切身魚の言葉と同時に、階段の周囲にあった本棚がギシギシと音を立てると、大きな音と共に様々な方向へと、動き始めた。

「ほう、これはこれは。」

夕立Pは周りを見渡す。

「この図書館は私のスキルによって維持されているもの。ならば、動かすこともできましょう。」

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