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アナザーストーリー:招かれざる客15 

切身魚が破ったのは『巫女の予言』の1ページ。ハウク・エルレンズソンの『ハウクスボークに』に収められた一節である。

「面白い、神の槍と我が不死の炎、どちらが上か試してやる。」

夕立Pの嘴の前に種族されたエネルギーが集まり、全身を包み込んでいく。おそらくエネルギーを纏わせたまま、こちらへ突っ込んでくるつもりだろう。

切身魚は闇の魔法をグングニルに上掛けする。グングニル、神の力に闇魔法の力が重ねられた。槍の穂先に闇のエネルギーが渦を巻いている。

「ゆくぞ、切身魚。"ゴッドバード"」

「夕立Pを止めてください。"グングニル"」

2つの力がぶつかり合い、大きな衝撃波が起こる。炎と光の激突は光の奔流を撒き散らしながら、空間すべてを飲み込んでいった。

衝撃波が収まったあと、空間は元に戻っていた。

図書館は最初に夕立Pが侵入したときと同じ様子だ。切身魚のスキルが解けたのだろうか。2人の姿はない。

少し経って、周囲の空間が歪んだかと思うと、そこから切身魚が姿を現す。

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