アナザーストーリー:招かれざる客20
「ぐおおおおっっ。」
氷塊が夕立Pに激突する。どれほどのダメージを与えることができたのかは分からないが、今の呻き声は苦痛によるものだろう。
「切身魚さんの攻撃は無駄じゃなかったようじゃのぉ。」
ラムドPは切身魚を守っているのか、その前から動こうとしない。
「何者だ!」
夕立Pの声が図書館の中に響く。
「むっ!そこかぁ!」
夕立Pが羽根を震わせると、火のついた羽根が何枚も暗がりに刺さる。
「バレてしまいましたか。あまり隠れるのは得意じゃないですし、仕方ないですね。」
夕立Pの攻撃は全て氷壁に遮られていた。
「ズクさん、ちょっと任せてええかい?」
ズクと呼ばれたのは、帽子を被り、全身を白い服に身を包んだ男だった。
「切身魚さんを回復するくらいの時間は稼いでおきますよ。どうやら相性も良さそうですし、このラングドシャPにお任せあれ。」