どこだ、どこから聞こえた?
銃声の聞こえた先を探ろうと周りを見渡す。
「ごーぶすさん!!!」
背後でタダトモさんの叫び声が聞こえた。
まさか……。背後を振り向くと、ごーぶすさんが倒れている。
「大丈夫ですか、ごーぶす殿。」
はなぽさんも駆け寄る。
「きゅ、急所は外れてくれている。」
良かった。どうやら生きていてくれたようだ。しかし、羽根と脚を撃ち抜かれたようで倒れたままになっている。
まさか突然撃たれるなんて思っていなかった。油断していた。
銃声ということはどこかに撃った者、狙撃者がいるはずだが、姿が見えない。
「くそっ。それなら。」
サーチ:狙撃手
頭の中に周辺の地図は出るが、赤い丸は出てこない。ということは、狙撃手という名前ではないということだ。それならこっちはどうだ。
サーチ:銃
人ではなく物をサーチの対象にする。
頭の中に赤い丸が表示された。
距離にして約3キロ、辺りには何もない草原のど真ん中だ。まさか、地面にうつ伏せになってこの距離を撃ったっていうのか?
#ボカロ丼異世界ファンタジー