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そんなことができるとは思えないが、スキルのある世界だからどんなこともありうると納得するしかなかった。しかし、この距離から撃たれているなら敵の姿も見えないからどうしようもない。

「はなぽさん、3キロ先の前方に敵がいます。相手は銃です。防げる壁とかはありませんか?」

はなぽさんのスキル"クラフト"なら壁を作ることもできるかもしれない。

「そういうことならお任せあれ。"クラフト"発動、"プリズマリン"。」

俺を閉じ込めたあの壁の魔法が発動する。壁は4枚。前方を防ぐように縦一列に並べられている。油断はできないが、これなら貫通しないかもしれない。

「はなぽさんは、周りを警戒してください。俺がごーぶすさんを治療します。」

俺は大天使ミコエルの契約書を起動する。

「僕も、はなぽさんに力を貸します。"ミライノート"。」

タダトモさんはスキルを発動すると、はなぽさんの作ったプリズマリンの壁に触れる。

「大丈夫です、この壁は銃弾は貫通しません。」

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