アナザーストーリー:異世界七夕日和12
「藤杜さん。KAIさんから入った情報によると、今宵は七夕なる愛し合う者たちのための祭りの日。つまり、実質"ゆかいあ"です。」
キマシタワーPの言葉に藤杜が答える。
「承知しています。すでにプロムナードの街には御触れを出しました。町の一部では、ゆかいあを讃える催しを開催する運びとなっているようです。」
実質ゆかいあ。キマシタワーPにかかれば、あらゆる事象はゆかいあへと帰結する。
「ゆかいあの愛がプロムナードを彩る。なんと素晴らしいことではありませんか。」
キマシタワーPは、今日も塔から地上を見下ろしている。
「キマシタワーP様、それと少しご報告が。KAIさんからの連絡によれば、セレスティア王国は、学園に剣闘師団のボンドPと、魔法師団の小金井ささらを派遣することを決めたそうです。」
藤杜からの報告にキマシタワーPは反応した。
「ほう、三国さんですか。我々とは多少ちがう思想をお持ちの方ですが、うむ、月と星の女神も尊いものであることにはちがいありません。ああ、ゆかいあが輝いていて今日も世界が眩しい。」
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