アナザーストーリー:審問者8
スキル"異端審問"が発動すると同時に、クリスエスの目の前に一冊の"本"が顕現する。
Index Librorum Prohibitorum
表紙に刻まれたラテン語を邦訳して『禁書目録』。クリスエスが異端審問官と恐れられる起源となった本である。
「獣たちよ、汝らに問う。我を傷つけることを欲するか?」
グルオオオオオオオ
ウインドウルフが雄叫びを上げると、その口から風の奔流が巻き起こり、クリスエスの方へ向かってくる。
「審問を受けることなく攻撃とは、ウインドウルフよ、貴様の行為は不道徳である。」
クリスエスがそう言うと、風の奔流が突然向きを変え、ウインドウルフに襲いかかった。自らが発した風の奔流に切り裂かれ、ウインドウルフは絶命する。
「さて、獣たちよ、汝らに問う。汝らはセレスティアに害を為すものか?」
狼たちはその言葉が聞こえないかのようにクリスエスに向かって走り、飛びかかろうと大地を蹴った。その刹那、跳んだ狼たちの首筋、腕、脚、さまざまな場所から血が噴き出す。