契約した者のスキルを使用できるスキルなど聞いたことがない。相手と契約しなければ使用できないようだが、一度契約した者のスキルであれば関係ないのだろう。実際、ドイルがスキルを使用していることをはなぽ自身は何も感知できない。自分のスキルを使われていることも言われなければ気がつかないかもしれない。
「使い方次第では恐ろしいスキルですな。」
タダトモさんはゴクリと唾を飲み込んだ。
「タダトモさん、我々も隊長を止める準備をしましょう。ドイルさんならきっと、あの毒を止めてしまうでしょうから。」
2人はごーぶすを止めるために動き出した。
その間にも土壁が次々とできていく。
…………
ドイル
種族:人間
固有スキル:トランスモーフ、クラフト
レベル:35
経験値:ーーーーー
体力:1020
魔力:430(800)
攻撃:650
防御:890
敏捷:350
状態:素材鑑定LV5、仕上げLV5、発掘LV5、錬金LV5
…………
毒をほぼすべて囲い終えたときには魔力が半分近く減っていた。だが、まだだ。
「次は隊長と、毒の沼を隔離する。」