「これで毒の沼に蓋をしてやる。」
ドイルは"TOMOKI++の契約書"を発動し、鉱物の巨大な板を持ち上げ、土壁の上に置いた。これで完全に密閉されている。
よし、次だ。
…………
"ミコエルの契約書"を使用します。
…………
タブレットが光る。密閉した状態で、魔法ですべてを吹き飛ばす。詠唱時間のない、ミコエルのスキルなら毒の沼が侵食する前に何とかできるはずだ。ドイルは魔法の準備に入る。同時に、ドイルは視界の端で、はなぽさんとタダトモさんが動いているのを捉えていた。
「タダトモさん、いきますよ。」
はなぽさんは、ごーぶすさんの背後にいる。
「はい。ミライノートでも確認済みです。」
はなぽさんが"クラフト"で何かを作ったようだ。ごーぶすさんのことは任せるしかない。
「いくぞ。"ムーンゲイザー"」
この爆発魔法は、半径1メートル程度の爆発を引き起こす。そして、その特徴は、詠唱者から離れている場所で爆発が起こることだ。
その特徴を利用して、密閉した空間の中で爆発させてやる。
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