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たしかに、はなぽさんのレベルは35だったし、経験値の欄は空白になっていたはずだ。
それが解放された。

「今、"クラフト"を発動したんですけど、はなぽさん、強くなってます。」

俺は正直に話した。

「なんですと。」

はなぽさんはさらに驚いている。

「それに増設という新しい力が加わっているみたいです。」

見たものをそのまま伝える。

「増設ですと?まさか、まだ先があったとは。」

はなぽさんは、独り言のように呟いた。
これはまさか。
俺は確かめてみることにした。

「はなぽさん、もしかして、今の自分にはこれが限界だと思っていた、とか?」

これはあくまでも可能性だ。はなぽさんは、少し恥ずかしそうに答える。

「お恥づかしながら、建造師として少しばかり伸び悩むというか、どうにも先が見えずにいたのです。」

そうだったのか。

「しかしですな、ドイルさんが使った"クラフト"の規模、威力を見て、こんなこともできたのかと思えたのです。」

はなぽさんが、自分の限界を決めなくなったことで、契約書のステータスも更新されたってことなのか?

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