強力なスキルの代償にコントロールがきかないのかもしれない。
「そんな理由があったんですね。」
タダトモさんも、そこまで詳しくは知らなかったようだ。
「そうだ。ドイルって言ったか。お前、スキルはいくつまで使えるんだ?」
突然、ごーぶすさんから質問が飛んできた。
「今使えるのは、はなぽさんのやつをいれて3つです。上限はまだわりとありますよ。」
……………
アイテムボックス(1502/∞)
ドイルの契約書1
ミコエルの契約書1
TOMOKI++の契約書1
わんわんPの契約書1
白紙の契約書1497
封印の鍵1
……………
うん。1497とは言えないな。
「どうだ。詫びと言っちゃなんだが、俺のスキルも使ってみねえか?」
ごーぶすさんから、まさかの提案が投げかけられた。
「それは、願ってもない話ですけど、本当にいいんですか?」
俺は新しい力を得ることができるが、ごーぶすさんには何の得もないように思える。
「ま、思いっきり敵にやられた時くらいしか、使えねえんだけどな。」
俺は初めてごーぶすさんが笑っているのを見た気がした。
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