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アナザーストーリー:雨乞いの地へ2 

魔力が十分に溜められたミコエルの羽は少し揺れるたびにその残滓がキラキラと輝く。

荘厳とは、このためにある言葉なのだろう。

「お供します。"アトラスの軌跡"、必ず成功させましょう。」

モケケはミコエルと共にハザマノセカイから出る準備を整えていく。

場所を移し、地上を覗けば、セレスティアの東にある砂漠地帯の端、プロムナードと海峡を隔てる国境となっている場所に巨大な祭壇が建設されていた。

ドイルが転生してくる前にいた世界では、マヤ文明の遺跡にある石造りの祭壇が最も近い形状だろう。

雨乞いの祭壇は、高さ数十メートルはあろうかという大きさで、全てが石で作られている。石段を登りきった先には、大天使ミコエルに歌を捧げるための魔力装置が置かれていた。祭壇の周辺には魔道具による強力な結界が張られており、並大抵の魔法では貫通できなくなっている。

強い魔力は、魔物たちを引き寄せる可能性があるが、ミコエル教の強力な魔法使いたちに加え、今回はプロムナードとセレスティア、そしてプリズムからの応援も来てくれることになっている。

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