アナザーストーリー:天を穿つ光柱???
レミルメリカの砂漠地帯に雨が降っている。人々は大天使ミコエルが立ち去った後、喜び勇んで各々の準備のために解散して行った。これで砂漠地帯の生活は潤いを取り戻すだろう。そして、雨乞いの儀の成功によってミコエル教は今以上に勢力を強めることになる。
それゆえに雨乞いの儀はレミルメリカにあるすべての国から注目されていた。
儀式と"アトラスの軌跡"の発動成功は、瞬く間に世界を座間した。
ミコエル教徒の多いセレスティアではお祭りのような雰囲気が街中に溢れ、プロムナードからは祝いの花束が届けられた。
プリズムでは海洋評議会の開催が決定され、シルーバーケープや試練の島の魔物たちは巨大な魔力に反応した。
アビサルは特に大きな反応を示さなかったが、リッカはプロムナードと合同で花束に祝い金を出したそうだ。
雨乞いの儀は世界の多くから賞賛を浴びた。
ミコエル教が渇きから砂漠地帯の人びとを救ったと噂は広まっていった。
しかし、レミルメリカに隠れ潜む闇の世界の住人たちが、雨乞いの儀の成功と共に動き始めていたことをまだ神や天使ですら把握してはいなかったのである。