小屋を出ると俺は"サーチ"を発動し、剣闘師団を探す。頭の中に地図が浮かび、赤い丸がいくつか現れる。
どうやら、ここから南西方向に8キロほど行ったところを移動しているようだ。数は……10人ほどだろうか。小隊で動いているのかもしれない。
「はなぽさん、剣闘師団を見つけました。」
剣闘師団。セレスティア最強の戦闘部隊。
「ドイルさんの魔法は便利ですな。」
はなぽさんとタダトモさんに方角を指で教える。わりと近くにいて良かった。わざわざ移動速度を上げなくとも、2時間もあれば追いつけそうだ。
剣闘師団は、日頃、セレスティアの首都クロスフェードにおり、王族の護衛に当たっている。
しかし、有事の際にはセレスティア中に遠征し、荒事を解決する役目を負うらしい。魔物を狩ることもあるのだとか。
剣闘師団に加えて魔法師団と呼ばれる魔法使いの集団もあるらしい。
それぞれのリーダーを団長と呼び、どちらもここ数年で団長が変わったそうだ。
剣闘師団団長kentax、魔法師団団長泡麦ひえ
泡麦ひえさんはボカロ丼で見た記憶があったような気がする。
#ボカロ丼異世界ファンタジー