アナザーストーリー:潜みし者5
ズキュウウウウウン
銃声が響き、夕立Pの顔面を吹き飛ばした。
「エイさん!」
春沢翔兎は叫んだ。
そらうみれいは反射的に銃を撃っていた。
狭い横穴に銃声が反響している。
「フゥッ、フゥッ、フゥッ。」
少し興奮状態になっている。
「いきなり撃つとは野蛮ですねえ。頭が吹き飛んでしまいました。」
ドロドロとしたスライムが再び人型になる。
スライム種には物理攻撃は効果がない。
銃を撃つなら、魔法を込めた弾丸で無ければダメージはない。
「これではっきりしましたね。あなたは、プリズムの離反者ですか。これは興味深い。」
夕立Pがニヤリと笑う。
「うる……さい。」
そらうみれいが不満を表にした。
「僕はほんの少しお話を聞かせてもらえば良いだけです。どうぞ、よしなに。」
敵意を露わにするそらうみれいと春沢翔兎
敵意を見せない夕立P
この3名の邂逅は予期せぬ物語だった。
#ボカロ丼異世界ファンタジー