アナザーストーリー:次なる目的地2
「機械の弱点が雷魔法なのは、子どもでも知る常識ですし、そこのエイさんは、水を操作することができるようだ。先ほど泳いでいた時、水を纏われていましたよね。水を操ることができるなら、弾丸に水魔法をかけることも容易でしょう。」
なんという分析力。情報屋とはよく言ったものだ。春沢翔兎とそらうみれいは動きを止めた。
「もうよろしいですか?僕は今ここであなたたちと戦うつもりはありません。」
春沢翔兎たちにはまだ打つ手がないわけではなかった。しかし、これ以上の戦う理由もない。
「ちっ。分かったよ。それで、何が聞きたいんだ?」
春沢翔兎は、ドサリとその場に腰を下ろした。それに合わせて、そらうみれいも銃を下げる。
夕立Pは再び姿を変えた。
そこにはライチョー隊長Pの姿が現れる。
「趣味悪いな、あんた……。」
春沢翔兎は舌打ち混じりだ。