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アナザーストーリー:空欄2 

ノヒトは、昨年より学園に勤め始めたばかりの新人であるが、それまではプロムナードにある企業で働いていた。何があったのか、詳しくは知らないが、学園で教鞭をとる道を選んだらしい。

「それでは、失礼して、顧問さんと呼ばせて頂きます。」

顧問P。同じく学園で教鞭を取る教員の一人である。ノヒトよりも早く、学園に勤務しており、すでに5年になろうとしている。

「お好きにお呼びください。それで、どうされたんです?」

顧問Pからの質問にノヒトは少し困った顔を見せた。

「今年の受験希望者の中に気になる者たちがいまして……。」

そう言ってノヒトは数枚のプロフィールを提示してきた。

「分かりました。受験生の確認は、私の担当でもありますから、少し調べておきますよ。」

紙を受け取り、ペラペラとめくってみる。

文月莉音、きいち……どこかで見た名前が数名混じっている。

(よく確認しているじゃないか)

顧問Pはノヒトの観察に敬意を示した。どうやら書類に誤字や訂正がありそうな学生、確認が必要な学生たちをチェックしていたようだ。

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