「よぅし、俺たちも出発だ。」
kentax団長の号令で剣闘師団、魔法師団が動き出す。人数は全体で30人くらいいるらしいが、先遣隊として先に出発したメンバーと、後詰めのメンバーに別れているので、実際は10人程度のグループだ。
俺とタダトモさん、はなぽさんの3人はkentax団長、よだかさん、小金井ささらさん、one my self さんもいる中心の隊に合流している。
30分ほど歩くと石造りの祠のようなものがあり、石の扉が閉ざされている。先遣隊共々、俺たちはその前に立った。
「ここは私が。」
前に出たのは、小金井ささらさんだ。
前に立つと、扉に四角い枠のようなものが浮き上がってきた。見た感じ、パスワード式のようだ。
「ユキちゃん、パスワード押してね。」
ささらさんが人形の指をもってパスワードを押していく。わりと桁数があるな。
画面が見えないため、記号なのか数字なのかもよく分からない。入力を終えると石の扉が音を立てて開き始めた。