ショートカットの髪の毛、ボーイッシュな雰囲気を感じる整った顔立ち、魔法師団のローブをそつなく着こなし、手には光玉をあしらった杖。剣闘師団のkentax団長よりもさらに若く見える。
最も特徴的なのは、首にかけているヘッドホンによく似たものだ。
あれ、猫耳ついてるよな?
「なんだなんだ、俺のことがそんなに心配だったのか?」
kentax団長は楽しそうだ。
「ちがいます。私は団員たちが心配だったんです。あなたのような雑な采配をする人にこき使われてはたまったものではありません。」
魔法師団の団長のツッコミはなかなか厳しいものがあるようだ。
「おや、はじめましての方がいらっしゃいますね。」
魔法師団の団長はこちらに気がついたようだ。目があってしまった。
「はじめまして。ドイルと言います。」
女性と目を合わせるのに慣れていない俺は、自己紹介をしながら頭を軽く下げて目線を回避した。
「私ははなぽ、わんわんPの称号を頂いています。」
はなぽさんも俺に続いた。
「タダトモです。ダンテPの称号を頂いています。」