ステータスにレベルが設定されているのは、それが理由か。
「そうです。暴走しなくなります。ただ、どのくらいまで上がればいいのか、目安は分からないんですよ。」
それでも少なくとも希望が見えた。機会があれば、隊長さんには伝えてあげられる。
「十分だよ。そうそう、さっきの話だけど、春沢翔兎、マキエイの2人は魔族じゃないの?」
魔方陣を狙っていたなら魔族の可能性も否定はできない。サーチでは、春沢翔兎さんは獣人族だったはずだが、何かの理由で隠されていたならどうしようもない。
「彼らはちがいます。春沢翔兎さんと、そら……マキエイさんは、魔族ではありません。獣人族と海獣族ですね。」
あの2人は魔族じゃないのか。となると、別の目的があったわけだな。なるほど、わからん。
「魔族の力をキャッチしたら、こちらからもお伝えするようにしますね。もうあまり時間もないのですけど、他に何か聞いておきたいこととか。」
聞いておきたいことか。
そうだ。
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