「おし、じゃあ、俺とひえ団長はもう行くからな。また会おう。」
kentax団長はそう言うと大通りを真っ直ぐに歩き出した。
「次にお会いする時を楽しみにしています。それでは、近いうちに。」
近いうちに?また会うことが決まっているかのような口ぶりだ。
泡麦ひえ団長もkentax団長に少し遅れて歩き出した。残されたのは、はなぽさんとタダトモさん、そして小金井ささらさん。
「私も一度、ギルドに行って報告をしなければなりませんので、ここでお別れですな。タダトモさんの分も私が申請しておきましょう。」
どうやらはなぽさんには別の仕事があるようだ。
「よろしくお願いします、はなぽさん。僕は次の仕事は近くの森らしいので、また今度ですね。」
タダトモさんとはなぽさんもいつも一緒に仕事をしているわけではないようだ。
「それでは、私はこれで。」
はなぽさんも歩いて行ってしまった。また会えることを祈ることにしよう。
「僕たちも行きましょうか。」
はなぽさんの背を見送りながらタダトモさんが出発を促す。
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