「次が左側。ここは依頼の張り出し場所です。紙がたくさん貼ってあると思いますが、これは大きなものから小さなものまで、すべて依頼です。壁に向かって左から右に行くにつれて依頼の難易度が高くなっていきます。」
ということは、右側にある依頼が高難易度ということか。
「難しい依頼ってどんなものなんです?」
俺もできることなら依頼を受けてみたいものだ。
「魔物の討伐依頼や、特定のスキルを持っていないと達成できない依頼ですね。報酬も高いけど、かなり危険なものばかりです。ちなみに、依頼は難易度によってAからEまで5段階に分けられます。」
Aは危ないのか。覚えておこう。
「タダトモさんが受けた依頼ってDとかEなんですか?」
森での仕事だと言っていたし、魔物に遭遇する危険性だってないとは言えない。
「あれはミライノートを持つ僕への直接の依頼だったので難易度は決まってなかったんですけど、森に行くのは危険もありますし、つけるならDくらいかと。」
そうか。「ミライノート」を持つタダトモさんを指定する依頼もあるわけか。
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