スキルは一人一つ、同じスキルがない以上、個人に依頼するしかない。タダトモさんの独占企業じゃないか。
「便利なスキルがあるとちゃんと仕事も来るんですね。」
スキルや能力によって仕事の有無が決まるのは、どこの世界も変わらないな。
「ミライノートのおかげなのは確かですね。戦闘向きではないので、A難易度の依頼を受けたりはできないんですけどね。」
戦う時はたしかに自力になるからな。他の武器や魔法に頼らざるを得ない。
「それから、あの奥にあるカウンターが、換金所です。受付で依頼の完了を報告したらお金を受け取ることができます。」
確かに警備員のような人が立っているカウンターがある。お金を扱うから警備も厳重なのだろう。
「さて、じゃあ、受付に行きましょう。」
タダトモさんに付いて受付に行く。
「こんばんは。協会へようこそ。タダトモさん、依頼完了の報告ですか?」
受付の女性が話しかけて来た。
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