「それに最近は魔物の数が増加していますから、危険あります。」
その話はどこかで聞いたな。
「そのため、試験というわけではありませんが、魔物ハンターを希望される方には、事前に一体以上の魔物の討伐をお願いしています。」
魔物を倒してこいってことか。
「魔物の討伐ですか。」
俺はonzeさんの言葉を反復した。
「そうです。ただ、魔物の出現は不定期なので、次に出た時に討伐に参加していただくことになります。」
そうなのか。いきなり魔物ハンターになることができるかと思ったが、そう上手くはいかないらしい。
「そうなんですね、わかりました。」
冒険者も魔物ハンターもなれたらいいなくらいの気持ちなので焦る必要はない。
冒険者登録だけをお願いしようと思って口に出そうとした瞬間、奥のドアが開いた。
「大変です、支部長。怪我人です。」
ドアから出てきたのは先ほど受付にいた女性だ。随分と血相を変えている。
「なんだと。」
onzeさんはガタッと音を立ててソファから立ち上がった。
#ボカロ丼異世界ファンタジー