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「冒険者がここまでやられるなんて……。」

onzeさんに合わせて俺もマジマジと観察する。よく見れば、入口から受付まで所々に大きな血の斑点ができている。背中等にも傷があるのか、出血がひどいようで受付の前にも血が溜まっている。

冒険者と魔物ハンターはちがう。
冒険者の中には戦いに慣れていない者もいる。そうは言っても、危険な場所にまで出向く彼らにここまでの手傷を負わせることは容易ではないだろう。

「この人を治せばいいんですね?」

俺は受付の女性に確認した。
うなづいているようなので、おそらくは合っているのだろう。

…………
ミコエルの契約書を使用します。
…………

俺はタブレットを取り出し。アイテムボックスから契約書を選択した。

身体に魔力が満ちる。

『クリエイション』

以前、はなぽさんにも使った最上位の治療魔法だ。魔力を消費する代わりに足りない血や体力まで補ってくれる。

「まさかこれほどの治癒魔法を。」

onzeさんが驚いている。俺の魔法じゃなく、大天使ミコエルの力だから、このくらいはできて当然だ。

光が倒れていた冒険者を包み込む。

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