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程なくして消えた光の中には、傷が治った冒険者が座っていた。どうやら気絶しているようだが、まもなく目を覚ますだろう。

「ドイルさん、何かあったんですか。」

タダトモさんが駆け寄っできた。

「タダトモさん、この冒険者さんを治療してただけですよ。」

俺は気絶している冒険者を指差した。

「治療ですか。入口の辺りに血がいっぱい落ちてたんでみんなで何があったのか話していたんです。」

見てもイマイチ状況が掴めないようだが、うん、俺もよく事情が分からない。onzeさんと受付の女性はまた何か話しているようだ。

「とりあえず、詳しいことは俺も分からないんで。」

タダトモさんに説明しようにも何も話せることがない。

「何人かは、血の跡を追って外へ出て行ったみたいですけど。僕らはどうしますか?」

この後、タダトモさんとご飯でも食べるかと思っていたんだけど、まだ冒険者登録も終わっていない。その話をしようと思っていると、onzeさんから声をかけられた。

「ドイルくん、ちょっと良いだろうか。タダトモさんも一緒で構わないから、私の部屋に来てくれないか?」

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