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しおまねきさんのセリフと同時にシェイカーの中の飲み物が2つのグラスに注ぎ終わる。

「人じゃない?ということは……。」

俺の頭の中に魔族の存在を思い浮かべた。

「海獣族やドワーフ族ですか?」

タダトモさんはどうやら違う種族を思い浮かべたようだ。

「いえ、1人目の冒険者も姿を捉えることができていないので、それほど身体が大きな種族ではありません。」

グラスがカウンター越しに俺たちの前に置かれる。

「これは私の推測でしかありませんが、スライム族や果樹族のように元々の身体が小さい種族ではないかと。」

果樹族?それって、はなぽさんの種族じゃないか?まさか、はなぽさんに限って冒険者を襲うようなことはないだろうし、果樹族もはなぽさん1人ではないだろう。
俺の胸には一瞬言い知れぬ不安がよぎったが、それは無視することにした。

「こちら『エンドレスリピート』になります。まもなくプレートのほうもできるかと思いますので、ごゆっくりお楽しみください。」

奥を見ると、かずPが少し大きめのプレートを準備しているのが分かる。どうやら遅い食事にありつけそうだ。

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