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あれから数時間が経っただろうか?

俺はタブレットを手に森の中を歩いていた。

手に持ったタブレットの画面には、地図が映し出され、中央付近に赤い丸が光っている。

これは「マップ」という機能だ。どういう仕組みかは分からないが、今いるところから、周辺の地図が表示される。範囲は約10キロといったところだろう。

3つ目のアイコンを触ったところ起動した機能で、元いた世界の要領でかなり広い範囲を見てみようとも思ったが、10キロ程度までしか表示できないことが分かった。

ひとまずはそれで十分だ。

しかし、このタブレットを手に入れた場所を離れて歩きはじめてからもうかなり歩いてきた。にもかかわらず、一向に森を抜ける気配がない。

「このあたりでもう一回使ってみるか。」

脇に抱えていたタブレットを持ち直し「マップ」を閉じる。

「電話」「アイテムボックス」「マップ」

そして、これがもう1つの機能

「サーチ」

「マップ」の画面が立ち上がり、画面上を緑の線が行き来する。それと同時に、俺の頭の中に周辺の様子が映像で映し出された。

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