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木、木、木、どこをサーチしても鬱蒼と茂る木々ばかりだ。タブレットの置かれていた森の広場(名前も分からないからこう呼んでいる)でサーチを使った時も、何一つ引っかからなかった。

「そろそろ何か反応があってくれるといいんだけどな。食べるものくらいないと腹も減って……あれ?」

そういえば、目覚めてから一度も何も食べていない。飲み物すら飲んでいない。

「喉も渇いてねえし、腹も減ってない。そういや、わりと歩いたはずなのに疲れもねえ。」

いくらブラック企業で働いていたからといって、飲まず食わずだったわけではない。喉も乾けば、腹も減る。むしろ、美味い食事だけが癒しの時間だったはずなのだが……。

……………

FIND

……………

ピコンという聞き慣れた効果音と共に画面が切り替わる。どうやらサーチに何かが引っかかったようだ。

画面には赤い丸とは別に、緑色の丸が1つ出現していた。

「こんな風に出るのか。でも、どうやら見つけることはできても、何がいるかまでは分からないらしいな。」

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